【ネタバレあり】激突!ラクガキングダムとほぼ四人の勇者の初見感想・解釈!!
!!!この記事はネタバレになりますので、まだ観てないという人は読まないでおいてください!!!
待ちに待った2020年の劇しんが昨日ついに公開されました!
昨日は仕事がなかなか終わらず公開初日は厳しいかな~と思ってましたが、なんとかレイトショーの予告編の途中から入館することができました!
いつもは友だちだったり、彼女と一緒に劇しんを観にいくのですが、去年の10月に地元から県外へ転勤になってしまい、今回は一人で観に行きました。
親子連れやカップルが多い中、アラサー男が一人スーツ姿でクレヨンしんちゃんの映画を観るというのもこっ恥ずかしいものですね。
ここからネタバレです!
ラクガキのように徒然なるままに感想書いていきます。
<<オープニング>>
今回はアバン無しからいきなりオープニングでスタート!
しかも、毎度おなじみの石田さんのクレイアニメが流れない・・・
「まさかコロナの影響でクレイアニメ作れなかったのか?」とか思ったり・・・
マサオがVRらしきゴーグルをつけて、宇宙空間のようなところでカラフルなラクガキを宙に描いているシーンに、ゆずのマスカットが流れるという、いつもと違う感じのオープニングでスタート。
しかも、そこから空に浮かぶ王国ラクガキングダムのシーンになるのですが、
・しんのすけが自由にラクガキを描いているのを吉永先生が止める→
・ラクガキが世の中からなくなるとラクガキングダムが困るので防衛大臣が「ウキウキカキカキ作戦」を発令→
・それを止めさせようとしたキングが捕らえられる→
・隠れてその様子をみていた姫は、作戦を止めるため宮廷画家にミラクルクレヨンを託し、勇者を探させるため地上へ放り投げる→
・宮廷画家、地上へ落っこちる
という流れの中で、ところどころラクガキと一緒にキャスト・スタッフのテロップが出るという演出があって、なんかいつもの劇しんとは違うけど、映画っぽくていい!と思いました。(稚拙な表現ですみません(笑))
これが京極尚彦流のクレヨンしんちゃんか!
<<BGM>>
ラクガキングダムの姫が、宮廷画家の元に行くとき螺旋階段を駆け登るシーンあたりでBGMが流れるのですが、このBGMもいつもと違う感じでした。
かなり壮大な雰囲気なんです。
その後のシーンでも、随所に同じようにオーケストラ調の壮大な雰囲気のBGMが流れていて、いい意味で他の映画を観ているような気持ちになりました。
エンドロールの時にスタッフロールを気にしながら見ていたら、いつもの荒川さんと、もう一人の方は見慣れない名前でした。
後で調べてみたら、『藤澤慶昌』という方らしいですね。
過去の参加作品に、ラブライブがあったので、京極監督のキャスティングなんでしょうね!
僕としては、歴代劇しんの中でもBGMの評価はかなり上位です!
余談ですが、『嵐を呼ぶモーレツ!サウンドトラック大全集』以降のサントラはいつになったら発売されるんでしょうか・・・
<<野原家の朝>>
劇しんお馴染み、序盤の野原家の朝のシーンはしっかりありました。
僕が気づかなかっただけなのか、今回伏線ってありましたか??
ここ最近の高橋監督・橋本監督時代は野原家の朝に伏線を散りばめてる感じだったので気にしながら観てましが、
・朝食中にしんちゃんがカンタムで遊ぶ
・ひろしは今日は接待で飲みいくのにぼやく
・「戦いから逃げるな!」「戦士に休息はない!」
・カンタムのロケットパンチのせいで味噌汁がこぼれて、しんちゃんたちの服が汚れる
・いつも通り遅刻し、みさえが自転車でしんちゃんを送る
・途中でななこおねいさんに会って、食事の約束をしてシュシュポポー!するしんちゃん
たしか、こんな流れだったはずですが、伏線なしですかね?
強いて言えば、ななこおねいさんとの食事の約束がしんちゃんの全ての原動力になったというところでしょうか。
ヤキニクロードの晩飯の焼き肉、B級グルメのけんさんの焼きそばという原動力と似た感じですね。
よくよく考えたら、ななこおねいさんって不動のクレしんヒロインなのに、劇しんでピックアップされるのって今回が初めてなんですね。
まあ実質、ほぼニセななこが登場してるわけではありますが。
<<ラクガキたちが歌うキングベタ褒めソング>>
これも、劇しんお馴染みの突如ミュージカル風になるシーンですね。
今回はかなりアナ雪にありそうな曲でした(笑)意識してパロってるんですかね?笑
個人的には、去年のひろしの『HELLO』とみさえの『Everything』の方が秀逸でしたね。
ちなみにミュージカルシーンで一番好きなのは「ブリブリ王国の秘宝」の「ああ果てしないジャングルの中で」です!
<<ゲストキャラクター>>
『ブリーフ』
パンツのくせに一番まじめな2日目のパンツ。つっこみ要因。
カレーを食べた時の姿は放送コードほぼギリギリ。
ところどころ可愛い。
しんのすけをななこおねいさんで釣ったり、ぶりぶりざえもんをお助け料で釣ったりと割と狡猾なパンツ。
ラストの死に様は笑えるのにかっこいい!
史上最も漢気あるパンツであることは間違いないです。
『ニセななこ』
ななこおねいさんとは似ても似つかない見た目。
「しんちゃんすきよ♡」としか喋らないが、運動神経抜群で一番頼れる。
しんちゃんたちのためにビワの皮をむいてあげる優しさもあって(見た目以外は)ほぼ完璧な女性。
しんちゃんのため、雨の中を走る姿は個人的に本作一番の名シーン。
雨に濡れて溶けながらも鬼気迫る表情で駆ける姿はまじでかっこいい!
『ぶりぶりざえもん』
大人気、救いのヒーロー。相変わらずの畜生ブタ。
登場からいきなり空腹ブタで役に立たない。
お決まりの、
・ピンチになる→
・裏切るor逃げようとする→
・ぶりぶりざえもん以外のキャラが活躍して状況打破→
・「わたしの計算通りだ」
のパターンがあまりにも多すぎて、面白いけどちょっとくどい気がしました。
でも、春日部の大人たちが、
・しんちゃんに助けてもらってしんちゃんを褒めちぎる→
・空の王国が落ちてきそうになり、ミラクルクレヨンもなくなって、大人たちは手のひらを返してしんちゃんを責める
ってシーンと、ぶりぶりざえもんの裏切りとを対比してるのかな?って少し思いました。
ぶりぶりざえもんの裏切りは清々しいのに、大人たちの裏切りはなかなかイラっとする。
ぶりぶりざえもんがいつも言う「私は常に強い者の味方だ」って言葉って面白くて笑えるけど、
考えてみると現実の多くの人も、口には出さないけど基本的にはそれと同じことをしてるような気がしました。
私自身も、無意識のうちに少数派よりも多数派の意見に合わせてしまってることがいっぱいありますしね・・・
ラストの、ブリブリ王国やおおおのしんのすけばりに巨大なブタになって、ブタのヒヅメばりに落ちてくるラクガキングダムを持ち上げるぶりぶりざえもんはかっこいい!
畜生ブタだけどやっぱりぶりぶりざえもんは救いのヒーローで間違いない!
『防衛大臣』
ラクガキングダムの防衛大臣。本作のラスボス。イケメン。
ラクガキングダムのためならどんな手段をもいとわないのだが、結果的にどれも不発。
時雨院を彷彿とさせる強硬派なんですが、少し中途半端な感じが否めない。
個人的にはキャップの方が好き。
<<作画・シーン>>
けっこう躍動感あふれるシーンが多くありましたね。
パッと思い出せるのは、
・螺旋階段を駆け登る姫
・空から落ちる宮廷画家
・しんちゃんの描いた車で森のを疾走
・ニセななこの雨の中の疾走
このあたりですかね。
特に、アングルがよく動いている印象でした。
早くDVD化してもらって、じっくり観たいですねー!
<<笑ったシーン>>
・ボーちゃんの「選ばれし・・・ボっ・・・選ばれし・・・」
・しんちゃんが宮廷画家のモミアゲについてつっこむとこ「モミアゲがとがってる。そんなとこに毛生える?」
・「アンギャー!」
・風間くんが壁に貼り付けられた瞬間、ハチマキを巻いて張り切る保身オニギリ
・軍曹?のアキラ100%のような下半身。
・ぶりぶりざえもんの鼻のほじり方(腕ごと鼻にぶっこんでました)
・まるでう〇ちおパンツのような、カレーで汚れたブリーフ。
・カレーを食べながら「この肉、ブタじゃないだろうな!!?」
・電車に乗る時、棒に縛り付けられたぶりぶりざえもん。移動中は、網棚の上に乗せられてるぶりぶりざえもん。
・ぶりぶりざえもんの「ストリートファイトでは負けたことのない私を・・・」発言。
・当たり前のようにバイクを乗りこなすぶりぶりざえもん。
・ぶりぶりざえもん「あーー急に大きい方がしたくなった」、防衛大臣「そ・・外ですますつもりか!?」のやり取り。
・ねねちゃんのラクガキがわりと闇深いとこ。どの絵も女の子が男の子ボコってる。
・JKがぶりぶりざえもんを「あのブタ」呼ばわりするとこ。
<<エンディング>>
エンディングでまさかの、石田さんのクレイアニメが流れました!
これにはそう来たか!って思いましたね。
ただ、スタッフロールのほう見てしまって、あまりクレイアニメのほうを見ることできませんでした・・・
そして今年も、エンディング後にきました!!「2021年 映画公開決定!!」
「学園物?」「ミステリー?」「風間君死ぬの?」って感じでしたねーーー!!
<<まとめ>>
やっぱり監督が変わったのが大きいのか、「いつもと違う劇しん」という印象が強かったですね。
映画としてのまとまりは非常によかったのですが、正直クレしんらしさにはかけるような印象。
まだ一度しか観てないのであくまでも印象ですが、今回のしんちゃんは割とまじめ?な感じでした。
ぶりぶりざえもんがふざけすぎてるってのもあるのですが、もっと一緒になってしんちゃんにもふざけて欲しかった。
独断と偏見の評価はこんな感じです。
・全体構成 〇 → 随所随所、記憶に残るシーンがあって、序盤、中盤、終盤安定して楽しめる感じでした。
・BGM ◎ → 迫力のあるオーケストラ曲が多くてよかったです。
「やっちゃえば♪」の曲もよかった!
・お助けキャラ ◎ → ほぼ四人の勇者とゆうまくんそれぞれ個性があり、魅せるシーンがあってかなりよかった!
・敵キャラ △ → 防衛大臣以外ほぼ空気・・・
・野原家 × → しんのすけ以外ほぼ空気。
ひまわりに至っては完全空気・・・
・防衛隊 × → 風間君がちょい活躍(みんなにラクガキを呼びかけるところ)。
それ以外は、お決まりのパターンがちょいとあるのみで、ほぼ空気。
・ギャグ △ → 小笑い、中笑いは多々ありましたが、大笑いがなかった・・・
レイトショーだったせいもありますが、周りの笑い声もほとんどなかったです。
複数人が同時に笑ってたのは電車に乗るシーンくらいですかね。
初見の感想は以上です!
勢いで長々と徒然なるままに書きましたが、ここまで読んでくださった方いらっしゃったら大変ありがとうございました!